資格よりも、まずは「作品」を
「Adobeの資格って取れますか?」
某職業訓練校の 説明会での質問。
資格を取るぞ!頑張ろう!っていう気持ちは
とっても積極的で良いんだけど
残念ながら
デザインの仕事は、資格だけでは就くことは難しいんよね。
なぜかというと、資格だけでは
その人がどんな表現をするか、分からないから。
個人的には、仕事としてデザインする人というのは
クライアントの想いをカタチにする人だと思うんよ。
それが、アーティストとデザイナーの違いで
アーティストは自分の内側から湧き出る感情や世界観を表現する。
デザイナーはクライアントの想いをくみ取って、その世界観を表現する。
「この商品の魅力を伝えたい」
「お店の雰囲気を伝えたい」
そんなクライアントの「伝えたい気持ち」を
デザインという手段で、見る人に届けるのが、デザイナー。
それで採用側は「資格」よりも
「相手の意図をどう汲み取り、どう表現したのか」が見える作品を評価する。
デザイン業界に就職したいなら、資格よりも、まずは「作品」
私はグラフィックの科目の講師ではないけど
課題制作はやっつけではなく、丁寧に考えてつくってほしい
そう思うんよね。